背景美塾に行ってきました
背景美塾に通ってきました!
今回得られた知見で1位を挙げるとすれば「描きたいものをきれいに描くためにパースを利用する」という事です。
背景美塾とは
漫画の背景を描くためのパースの理解からはじまる初級講座から、アナログ作画、料理作画、デジタル作画、ネーム講座等、漫画を描くために自分にとって足りない分野を選んで学べる場所だと思います。
私にとって背景とは今まで避けて通ってきたところであり、パースも本を読んで実践してみてもまったく何もわからず、どう描いていいのかわからない状態でした。
ClipsStudioの3Dモデルを活用して背景を作画してみても、なんだか画面にしっくりこない…。
ひとりで学ぼうとすることに限界を感じたのと、アラフォーという年齢に絶望を感じたのでお金の力で解決することにしてみました。
今回は3日間の初級講座に参加してきましたので感想を書きます。
1日5時間の講座を3日連続で受講するために2泊3日で東京に滞在してきました!
子供を置いてひとりで2泊3日外出するのは7〜8年前に胃腸炎で入院して以来です。
受講後の変化
まずこちらが背景美塾初日の一番最初に描いた家
講師の前田先生には「おもちゃみたいな絵を描く傾向があると思います」と言われました。
かなり言葉を選んでくださったんでしょうね…
そもそもこれは家、なのでしょうか。
そしてこちらが1日目の受講の後に描いた家です。
いろいろおかしいところはありますが、雲泥の差という言葉がはじめてしっくり来た瞬間でした。
たった1日背景美塾を受講するだけで、これくらいの違いがあります。
家をどうすれば資料通りに描けるのか、自分がイメージした家をどうしたら描けるのか全くわからない状態から、おおよその描き方を理解することができました。
受講修了後はこんなラフから
こんな背景が描けるようになります
ドアノブでかすぎ等おかしいところはありますが、ざっくりとしたラフから和室が描けるようになりました!
そもそもドアが大きめに描かれてしまっているので、全体的に窓とか和室にしてはスケールがちょっと大きめになっちゃいました。
以前ならこんな風に描くことはできなかったので、背景を描く事がとても楽しくなりました。
また、実際に背景を描いてみておかしい部分が目についても、何がおかしいのか?どう調整すればいいのか?をしっかりと教わっているため、失敗しても落ち込むことはありません。
最後に
背景美塾は少人数制なので、躓くところがあっても丁寧にフォローしてくださったことがとても嬉しかったです。
質問にもしっかりと答えてくださるので、「ここがよくわからなかった…」というまま終わることがなかったと感じています。
個人的には3日目の授業で、浦安鉄筋家族という漫画の世界観はなぜ素晴らしく心惹かれるのかということがよく解りました。キャラクターだけではなかったんだね!
また、講師の前田先生は長年アシスタントのチーフとして新人を教育してきた経験から、新人が躓くところの引き出しが多いため、背景苦手な人を教えることがとても上手だと思います。
前田先生の見た目はスキンヘッドにヒゲでちょっと強面ですが、とっても優しくてユーモアがあり、楽しい三日間でした。
背景に悩んでいる方がいたら「絶対に通ったほうがいい!」とおすすめしたいほど満足しております。
そんな背景美塾さんが背景の技術書を出されるそうで、販売前から重版がかかるほど大人気だそうです。
私も今回の経験を忘れないためにと予約いたしました!
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