伊達バイクはスタンドである
むすこが自転車で仙台駅前などの都会を走りたいと言うので、わざわざ車を2台出して自転車を積んで村から仙台駅前に繰り出した。
車が2台必要なのは、1台のSUVにむすこの自転車を積んだら2人しか乗れなかったので、3人家族であるから止むを得ずもう1台車を出して出向いたのである。
1台は月極で契約してる駐車場に停めたもののもう1台はコインパーキング。
私と夫の自転車は、仙台市で実施しているレンタルサイクルの伊達バイク。
自転車で走るだけなのに思いの外コストが高くついてしまった。
我が家は自転車みたいな感覚で自家用車を2台持つしかないど田舎にある。
伊達バイクはイカした真っ赤な電動アシスト付き自転車。坂道だってちょっとした下り坂のようにすいすい走れてしまう。
むすこもマウンテンバイクなのですいすいと走り、普段車でしか行かない場所を自転車で走ることにワクワクしているようだった。
走れてしまったので気がついたら仙台港あたりにいた。
震災の津波で流されてしまい、その爪痕である土台の名残に建て直された神社。
距離にして30キロほど走った。
いつも家の中のエアロバイクで弱虫ペダルを見ながら走っているのは5キロだけど、あっという間の30キロだった。
電動アシストのおかげでまったく疲れはない。
電動アシスト付き自転車は、平坦な道でもちょっとペダルを踏み込めば後ろから押してくれるように加速してくれて、登り坂ではおそらく30人くらいの力士が全力で押してくれている感じがする。
もしかしたら自転車のスタンドなのかもしれない。いや、きっとスタンドなんだろう。
充電は音石明とレッドホットチリペッパーが担当してるに違いない。