数年前に某有名ブラック企業を退職しました。
一年間ほど派遣でのんびり暮らしていましたが、無事に現在の職場にパートにて直接雇用と至りました。
無事、パートのおばちゃんとなり、より私の妄想上の主婦像らしくなれたと思います。
前職では
ベンチャー企業に中途で入社し、仙台から東京本社にあるパソコン詳しい人だけが配属されるという伝説の直販営業部に配属の筈が入社後に待ち構えていた謎の入部?試験に落とされ、テレアポの営業部に配属されました。
その入部?試験を受けた後に名前を呼ばれ部屋を分けられたのですが、私がいる部屋には明らかにキモヲタしかおらず、私は結果を悟ります。
もうひとつの部屋に行く人はみんな見た目が美人だったり生き生きとしたビジネスマン風の男性たちばかりです。
美人の人とは話しましたが、パソコン全く知らないけどできるかなぁ…と言っていました。
もちろん、私を含めた本当にパソコンに詳しいであろうキモヲタたちは一斉に不合格及びテレアポ営業部配属を言い渡されました。
見た目が関係ない仕事…ってことですよね…。
私はそこで自分の容姿をについて、生まれてはじめて社会的に思い知らされました。
実際、見た目が関係ない仕事が向いていたのか、私の営業成績はぐんぐん伸び、彼氏とも遠距離で友達もいない東京の土地で社畜っぷりを発揮する他選択肢はありませんでした。
入社2ヶ月で昇進し、一年後には仙台に設立する新会社立ち上げのメンバーに選ばれ地元へ凱旋帰国することになります。
その際、彼氏と無事結婚することになり子供に恵まれました。
仙台では人事で採用と教育を担当することになり、その際たくさんの応募者の方と接する中で、面接というのは人を選ぶことではなく、会社と応募者の方が話し合ってお互い気持ちよく働けるのか?というのを話し合う場なのだな…という事も学ばせていただきました。
退職を決めた理由
ブラック企業ゆえに営業手法が強引でほとんどの営業マンは詐欺的なトークをしていました。また、上司からもそうした詐欺トークを強要されました。
しかしクレームが起きればすべて自分の責任になりますが、詐欺トークをせずに数字を落とせば「なぜ言うとおりにしない」と怒鳴られます。
いい加減、詐欺の片棒をかつぐことが嫌になりました。
また、詐欺トークが普通で当たり前というモラルの崩壊した職場にこれ以上いたくないし、そういう会社に誰かを採用するという業務にも罪悪感を抱えていました。
↓こんな本読んだりしていましたが当時の私は完全に闇属性だったと思います。
ドラえもんの「育て力」―人生に必要なことは、すべて「ドラえもん」が教えてくれた! (East Press Business)
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ただ、尊敬できるような誠実な上司にも幸い恵まれまして、ビジネスマンとしての考え方をたくさん教わり、部下を持つことで社会人としてのスキルを大幅に磨けた5年間だったと思います。
ここの会社で得たマネジメントという経験は、家庭でもPTAでも強烈に役立つスキルとなりました。
また、有名なブラック企業であることから、色々な所で「5年も持ったなんて…」と驚かれて、仕事のお誘いをいただくきっかけのひとつになっています。
根性だけはありそう。
という意味で。
でももうブラックは嫌です…
根性も忍耐力もない自分に甘々な私が5年も続けられたのは、楽しい同僚と上司という仕事仲間に恵まれ、支えられていたからです。
でもそんなワイルドサイドの同僚たちは次々とブラックな会社に見切りをつけ、退職し、自分が求める理想の会社へと転職して行ったのです。
そうした環境の変化も退職を決めた一因でした。
これから
天下り先にワイルドサイドの同僚よりも一足先に天下りました。
ここでの仕事はいわゆる一般事務で、プレッシャーもノルマもなく楽しいのですが、唯一、辛い人間関係があります。
ブラック企業の時のように「一緒に仕事をしていて楽しい同僚」が皆無です。
天下り先ゆえに平均年齢が60才位のためです。
親や親戚のおじちゃんおばちゃんに囲まれて仕事をしているような、そういう感じですね。
飲み会の席では説教や自慢話の聞かされ役となり、何も楽しいことはありません。
でも、辛いのはもしかすると自分が転職が多くベンチャー企業のような所でしか働いたことがないので、天下り先のような所にいる人たちとは生態系が違うから苦しいだけなのかもしれません。
私が働いていたブラック企業が毒々モンスター勢揃いなアマゾン川だとすると、ここは鳥さんしかいない空のような所です。
その中でも毒を持つ鳥ピトフーイみたいな鳥ばかりの場所なんですが…
ピトフーイおよびドドリアさんは四コマにしちゃいました
↑息子が持ってるこの図鑑により危険生物に詳しくなった我が家
私はアマゾン川にしばらく棲息していたため、体がアマゾン川に適応(社畜化)してしまい、空では暮らしにくい体になってしまったのだと思います。
自分がカンディルなのに目の前にいる人間を食べてはいけない…何故ならここはアマゾン川ではないから…そういう忍耐力が試されています。
よく解りませんね。
空で自由にはばたくことに抵抗があるように、旅行だと言って自由に有給をとる同僚を見て「うらやましい」と思いつつも、なかなか真似できませんでした。
それでもやはりアマゾン川に二度と戻りたいとは思えないので、少しずつ空の生活に慣れて空の仲間たちとできるだけ仲良く暮らしていきたいと思います。
おかげで自宅では暇な時間が増えて、それを絵やブログの更新など好きな事に使えるようになりました。
仕事は大したことしていないので、子供との時間や、絵や漫画を描く時間を持つ等一足先に半分隠居生活みたいなものを楽しんで暮らしていきたいと思います。
本当は漫画家になって「天下り先を辞めました」というエントリが書けるようになりたいです…