シロクマ先生の記事を拝見して、何度か言われた経験から考えてみました。
「社会では通用しないぞ」という指導の仕方のは、「私の言う通りにしなさい」とイコールで結んでもいいのではないかと考えています。
「社会では通用しないぞ」という人の言うことを聞けば社会で通用するのでしょうか。
私はそうではないと思います。
相手を思い通りにコントロールしたいけど、コントロールできないから脅し文句として「社会」という大きな主語を使用しているのであって、ゲームで言えばINTとCHRにパラメーターが振られてないキャラが使う表現だと思っています。
これまで私に「社会では通用しないぞ」と言ってきた人がどんな人物であったかを挙げてみたいと思います。
Case1 中学の部活の顧問
暴力教師でした。顔を殴られて口の中を切ったこともあれば、お腹を蹴られて吐いた生徒もいます。
校長に直訴したもののお咎めなしで、暴力がなくなることはありませんでした。
学校は田舎の生徒数が100人にも満たない小さな中学校で、ヤンキーは1人いたくらいのおとなしい子ばかりの中学校です。
暴力がいやで部活をやめたいと親と一緒に話すと「部活動も三年間続けられないようじゃ社会に出てから通用しないぞ」と言われました。
子供に暴力を振るう人に言われるとは、中学生ながらに衝撃でした。
STRだけにパラメーターを割り振りすぎ。
Case2 初めて就職した会社の上司
平たく言えばDQN。私がそういう人ばかりの会社にしか就職できなかったDQNなのは否めません。
雑談していると「俺はレイプしたこともあるぜ」と武勇伝のように語ることから徐々に生理的に受け付けなくなってしまいました。
辞めたいことを相談すると「就職して一年にも満たないのにやめるなんて社会でこれからやっていけないぞ」と言われました。
盗みや暴力、レイプを武勇伝として語り合うような人たちと同じ社会に生きていることが疑問となり、もしかしてその社会で通じなくてもいいのでは?と考え結局退職に至ります。
AGIにパラメーター振りすぎ。
Case3 ブラック企業の上司
飾らずに言えば犯罪者。
お気に入りのバイトの子を自宅に監禁して警察沙汰になったのに何故か出戻ってきた。会社は東証に株式上場しているのに、こういう「上司」が存在する闇の企業。
誰も入れない封印された自社ビルの地下に闇の牢獄があり、そこにはもっと恐ろしい「上司」が槍に刺された状態で封印されているに違いない。
仕事は営業で土日も休みなく終電がなくなると言っても帰してもらうことができず、毎日5000円かけてタクシーで帰宅。月給30万円のおおよそはタクシー代に消えゆ。私はオホーツクに消えたかった。
上司に「用事があるので土曜日休みたい」と話すと「お前、目標未達成なのに休むのか?会社との約束が守れないんじゃ、社会でやっていけないぞ」と拒否される。
雇用契約書に土日祝休みって書いてあったけど会社は従業員との約束を守る気がないのに、社会でやっていけないと言い出すのはこれいかに。
社員全員ENDに振りすぎな会社でした。
Case4 オツボネ様
「目上のひとの機嫌をとれないようじゃ社会でやっていけないよ?」と言われました。
言い換えれば「この会社でうまくやっていきたかったら私のご機嫌をとりなさい」ということです。
私は決して機嫌をとりたくないわけじゃない。会社が好きだからできたらうまくやっていきたかった。
このセリフを言われたのは「あなたが残業していないと私たちが暇に見えるから、仕事がなくても残りなさい」と言われた時に「やることもないのに残ることはできません。お金も無駄だと思います」と伝えた時に言われたセリフです。
そんなんでよく今まで生き残ってきたなと思いますがパラメーターを全力でLUCに振ったのでしょう。
社会人になってから多くの人とも出会いましたが、「社会では通用しないぞ」と言ってきたのはこの4人です。
確かに「社会では通用しない」という無知な状態は有りえます。
私は新卒から20代前半くらいは確実に社会には通用しない人材でした。
今でも同年代の人と比べたらまったく通用していないと思います。
でも、通用するって何だろう?通用しないってどういうことだろう?
私が「このままじゃ通用しない!」と自ら気づいて行動や考え方を改めることができたのは、もっと違った指導をしてくれた方々のおかげです。
「社会で通用しない」と言う人が言葉に込めた意味は単純に「細かいことはどうでもいいから私の言う通りにしなさい」というだけなのではないだろうか。それを理解したうえで色々面倒くさいから「わかりました」と言って飲み込むことがもしかすると「社会で通用する」というスキルなのかもしれない。
それが苦痛でしかなく会社員としての暮らしが長続きしないため、私は今でも社会では通用しないのだと思いました。