台風が近く曇天のなかスタート
ツールド東北1日目、奥松島グループライドに出走してきました。
あまり坂道のない70kmのコースでスポーツバイク初心者でも気軽に参加できるコースです。グループは10人ちょいで走ります。私のいたグループは12人で、自転車に乗るのが20年振りな方とか、クロスバイクを買ったのが最近というご年配の方とか、比較的ゆるいライダーの集まったチームでした。
私も去年の11月にロードバイクを買ったばかりで、そろそろ自転車のイベントに参加してみたいなーと思っていたのでこのコースはちょうどいい感じでした!
走行管理ライダーの方が先頭と最後尾にいるのでグループライドがはじめての私でも安心して走ることができました。グループのレベルに合わせてゆっくり走ってくれるので体力的にも余裕をもってゴール。
スマホの電池の都合で測ってないけど、走っている間はだいたい19km/h前後で走行していたと思います。
たくさんのロードバイクにむねがおどる
スタートするとまちじゅうの方が道路や家、車の窓から手や旗を振って応援してくれました。
私はこれがすっごく嬉しかった。
いやあサイクリングなんで大して頑張るやつじゃないんですよォ…へへ…なんて気持ちになりつつも、地元の方があたたかく歓迎してくださっているのを感じてめちゃくちゃ嬉しかったのです。
今回奥松島グループライドに参加したもうひとつの理由は、東日本大震災があった当初、コースのメインである宮戸島にボランティアで何度か足を運んだことから、6年経った今自転車で走って見て回りたいと思ったからです。
月浜海水浴場はとてもきれいになっていて海水浴ができるようになっていました。
海も砂浜もきれい!
お昼休み中に登った大高森山。多くの参加者の足を削いだのはどの坂道でも向かい風でもなく、この山へのハイキングだったという噂のきっついハイキングコース。
展望台から見渡す松島湾がきれいで疲れも吹き飛びました。ここには語り部さんがいて、震災当時のことと今どのように復興をしているかという話を聞くことができます。
宮戸島に道の駅ができていて、そこでお昼ご飯が振舞われました。
大高森ASあおみなです。
宮戸島は皇室献上の海苔を生産しています。
これ見た感じそばっぽいんですけど、海苔を練りこんだうどんなのです。それのサラダうどん。
うどんは海苔の風味がいっぱいで、普通の白いうどんで作ったサラダうどんでは物足りなくなって二度と食べられなくなるような美味しさでしたよ。めちゃくちゃ美味しかった!野菜も新鮮でしゃきしゃき。
(ちなみに海苔はここから購入できます→宮戸特産品販売(海苔,牡蠣)・宮戸市民センター(東松島市)頑張る宮戸島)
宮戸島には津波でへし折れたままの街灯をはじめまだ震災の爪痕は残っているところもありましたが、海水浴場が再びオープンしていたり、きれいなキャンプ場ができていたり、家族で遊びに行くにも楽しい場所になっていました。大高森山のハイキングは子連れのレジャーやデートにおすすめです。犬の散歩している人も結構いた。
宮戸島でお昼を食べてハイキングをしてふたたび出発。旧野蒜駅→高台の新野蒜駅→ツリーハウスを見て回るコースです。
旧野蒜駅。ここでは震災当時の津波の様子が映像で見れる資料館とファミリーマートが入っています。
高校生の頃、友人に会うために野蒜駅で降りたことが何度かありました。
高校を卒業してから会うことがなくなってしまっていたのですが、ボランティアで宮戸島を訪れた時にここの駅の様子を見てその子のことを思い出してとても心配になりました。全然会っていないような過去の友人だけれど、この野蒜駅周辺は駅以外の建物がほとんどなくなっていて絶望しか感じられなかったからです。ちなみに友人は無事でした。よかった。
ここのエイドステーションでは元気な地元の方がもてなしてくださって、お笑い芸人パンサーの尾形さんがくることを待ちわびていました。パンサーの尾形さんは会場である東松島出身で今回ゲストとして登場し、一番最初にスタートしました。私はそれから1時間後くらのスタートだったので、予定通りであれば尾形さんはかなり前に野蒜駅に立ち寄っているはずだと伝えると「あら…忙しくて見逃しちゃったかしら…」と残念そうにしていました。
あのスタッフの方は尾形さんに会えたのかなあ。
新野蒜駅は通過するだけでしたが、高台でとても長めのよいところにあるすてきな駅でした。
まわりには新しい住宅街と、新しい小学校があります。
そのあたりを通過してツリーハウスへ。このツリーハウスは新野蒜駅のある住宅街の小学校の裏山から繋がっているそうです。アファンの森と言い、森の校舎をイメージして作られているそうです。私が子供だったら夢のような環境だなあ。
ツリーハウスに超でっかい蜘蛛がいてオブジェかな?凝ってるなーって思ったら本物でした。触るところだった…。
ここからあとは最後のエイドステーションに寄って会場に戻ることに。
最後のエイドステーションではクロワッサンとアイスとオールフリーをいただき20分ほど休憩。
矢本AS Harappa。
自転車がチェレステカラーな私はもちろんチョコミントで
そして完走!
グループの誰もが落車や怪我をすることなく、無事全員でゴールできました!
いつもひとりで自転車に乗っていたから、ツールド東北を通じて自転車に乗ることでこんなに楽しくて優しい世界があったのか…と地下牢に幽閉されて鉄仮面をかぶっていた少女が突然光のあたる場所に招待されたような気持ちになっていました。
本当に楽しい1日だったー。
早朝から一緒に会場に行って日が暮れるまで待っていてくれた夫と息子には感謝しかありません。
ちなみに石巻駅前のレンタカーのところでママチャリもレンタルしているらしく、夫と息子は石巻周辺をサイクリングしたり会場の出店で色々食べたりしながら過ごしていたそうです。
私はますます自転車が好きになったし、来年はメインである2日目のフォンドにチャレンジしたいなと思います。
一年かけて坂道もぐんぐん登れるようになって、200kmくらいは走れるようになりたいな。
来年の目標はブルベ参加とツールド東北で100kmくらいのコースに参加!
地元の方の歓迎や応援があたたかく、すばらしいイベントでした。
参加者のみなさん、おつかれさまでした!
スタッフのみなさま、地元のみなさま、本当にありがとうございました。
かんぱい
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