トウフ系

メガネ男子が大好きです。会社にいる謎の権力者お局様をネタにした単行本「おつぼね!!!」があさ出版さんより出ました

サンタがこなくなる瞬間に立ち会った話

子供がうまれたのは今から11年前のこと。

子供にサンタの存在を教えるべきなのか?と思っているうちに1歳から入園した保育園のクリスマス会で早速サンタは子供の前に姿をあらわした。

アンパンマンにしろサンタにしろ親の考え方がどうであれ子供も社会に出てしまえば色々なことを勝手に学び、自分自身の人生をスタートさせるのだなと感じた瞬間だった。

 

それから毎年欠かさず子供のところにクリスマスになるとサンタさんはやってきて望んだプレゼントを置いていった。だいたい5000円くらいものを。

 

そのサンタが今年からとうとう来ないことになった。

 

最近、子供がPSvita欲しいと言い出した。

3DSも持っているし、家にはPS4もあるし高いしと言って自分でお年玉等のお小遣いをためて買うように伝えた。

そうしたら子供が「高くてパパとママが買えないならサンタさんに頼めばいいんだ!!!!」と言い出した。天才か。その発想はなかった。私も子供の頃そうすればよかった。どうして超合金のロボとかお願いしちゃったんだろう…。

 

勘のいい方はお気づきでしょう。

サンタは私と夫である。

子供が毎年「やったー!!サンタさんきたよー!!きゃっほー!!」って目を輝かせて喜ぶ姿がかわいくて、ついついサンタからのプレゼントを演出してしまう。

しかし、PSvitaをサンタがあげたという前例ができてしまうと、子供は「高いものはサンタに頼めばいい」と学んでしまうし、来年もそうするだろう。

毎年高いものをねだられると、サンタ、つまり私も夫もお財布がちょっと痛い。

 

考えた結果、そろそろ潮時ではないかということもあり「小学5年だからもうサンタは来ない。PSvitaはお父さんとお母さんとおじいちゃんとおばあちゃんからの合同のプレゼントということで渡す」という結論になり、子供にそう伝えた。

 

子供は「えっ!?だっていとこの◯◯ちゃんは小学6年の時もサンタがきたよ!なんで!?PSvitaがおじいちゃんやパパたちからなら、サンタさんに違うの頼む!!」と言い出した。ほんとに天才かよ…。

 

お父さんが「サンタはもう来ない。いいな…。来ないったら来ないんだ」と強い口調で伝えると、子供は納得したのかしていないのか読み取れないような表情で「わかった。まあPSvitaもらえるならそれでいいや」と言って漫画を読み始めた。

 

こうして急遽我が家にはサンタが来なくなることが決まった。

 

でも私は大人になった今もまだちょっと期待している。

いつか、朝起きて目をあけたら枕元に何かが置いてある奇跡が起きることを。

 

今年はサンタは来ないとは伝えたけど、何かちょっとしたものを夫と子供の枕元に置いてみようかなあなんて思っている。

 

 

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