うちは福島にお墓があるので、よく福島に行きます。
その時にアンナガーデンという所によく寄って、ぶらぶらしたりジェラードを食べたりします。
アンナガーデンは福島市内が一望できる小高い丘にあり、教会や結婚式場、おしゃれなレストランやカフェが立ち並ぶ、デートスポットです。おしゃれじゃない店は多分ない。それくらいおしゃれな気がします。
そんなおしゃれデートスポットに行く途中にある「金剛山 ぼけ封じ観音」がいつも気になっていました。
何故なら、我が家はボケ家系だからです。
なんていうか、全体的に忘れ物が多い等、忘れっぽい家族なんです。
そして私も。
うちの家系はボケてる人はいないのですが、夫の家系はボケている人が多い。
私も夫もとにかく忘れっぽい。車のカギを忘れて車まで行くことはしょっちゅうだッ!
その忘れっぽい両親からうまれた、忘れっぽさサラブレッドのむすこも、毎回通信簿では「忘れ物が多いです」と書かれています。なんか、ごめんね。忘れないように頑張ってるんだけど、なにかひとつがんばって覚えると、なにかひとつ消えてしまうんだね。シナプスから。
そんな一族だからボケ封じ観音には惹かれないわけがなく、導かれるように今回向かいました。
鳥居からとても長い階段が見えて「こんなに長い階段をのぼり続けたら、そらボケも封じる勢いで健康になるよね」という結論が出たところで気づいたのは、ボケ封じ観音は階段を20段ほど登ったすぐの所にありました。
拍子抜けしたので、先の見えない階段を一番上まで登ってみる事に。
どうやらその先に長寿の水があるらしい。
そんなに長生きはしたくないけれど、足のわるい義母さまが「あゆおちゃん、私の分まで…!」というから、義母さん大好きで長生きしてほしいし頑張ったよね。それと自分の親や家族のすこやかなる長寿を祈ろうかなってたまには思ったりして。
まあ本当は「これ登ったらさっき食べたジェラードのカロリー、なかったことになるんじゃないかな?」って思ったからだけど。
もういくら登っても先が見えない。
だんだん足がガクガクして、階段をのぼるために少しあげることすら辛くなってきた。
24時間テレビでマラソン走ってたTOKIOのリーダーって、これを24時間…!?って思うと、城島にこれまでよりも尊敬の念を抱くようになった。
やっとたどり着いた先に小さな神社と長寿の水の、水飲み場があった。
最後の体力を振り絞りかけよるも、水は、出ない。
たまった水にはボウフラがわきまくっていた。
観音様の声が聞こえたよね。
「ここまでのぼったあなたのからだは、既に健康で長寿を手に入れているのですよ…」って。
完全に、ドラゴンボールではじめてカリン塔にのぼった孫悟空が超聖水を奪うためにカリン様と戦うも、結局はただの水で、奪うまでの過程でおまえは強くなったんじゃよ…っていうあの展開だよね。
あと今朝、車のカギを忘れて家を出てしまい、車のドアがあかないと思ったところで気が付きました。