トウフ系

メガネ男子が大好きです。会社にいる謎の権力者お局様をネタにした単行本「おつぼね!!!」があさ出版さんより出ました

マダムゆり子botについて

我らが岡田あーみん先生の傑作、ルナティック雑技団に出てくるキチガイ過保護なママ、マダムゆり子。

 

息子を持つ母親というのは誰しもマダムゆり子になりうる可能性を秘めています。

というか息子が生まれた瞬間からマダムゆり子メンタルは全ての母親が持っているのではないか…と勝手に憶測しています。

 

マダムゆり子というのは、変態的に息子を愛する過保護な母親で息子に近づく主人公の女の子に対して「夢喰い妖婦(バンプ)」などとヒステリックに叫びます。

時には包丁で切りかかることもしばしばです。

 

しかしながら、少しずつ親離れしていく小学二年の息子の寝顔を見つつ、私はマダムゆり子に心が蝕まれていくのを感じました。

 

母親にとって息子は小学二年になって見た目がでっかくても、存在的には赤ちゃんのようなものなのです。

 

子供のためにできるだけ手を出さず自分でできることをやらせようとはしますが、まだまだ母親…というか私は赤ちゃんのように構ってやりたい気持ちでいっぱいなのです。

 

森夜くんが高校生になっても寝る時に頭上にメリーを置いたマダムゆり子、岡田あーみん先生は世の中の母親の本当の気持ちを知っていたのではないだろうかと思う位です。

 

息子が私の手をどんどん離れて「構わなくていいよ」という顔をする時が来るのかと思うと、寂しくて寂しくてたまらず寂しさの前のめりが止まりません。

 

長年の時を経て、ルナティック雑技団を夢美ちゃんではなくマダムゆり子に感情移入して読むようになってしまいました。

 

そんな中、なんとなく気になって「マダムゆり子」というキーワードで検索すると、twitterのbotが出てきました。

 

フォロワー3人。

 

さすがの少なさです。

 

即座にフォローしましたが、よく見ると

 

「あんたは かわっちまったよぉ 昔のあんたは どこに行っちまったんだよぉぉ」

 

というセリフを一日一回tweetするだけのbotなのです。

 

TLを見ると結構ゾッとします。

 

即座にリムりました。

 

このbotのすごい所は、その不気味さにあります。

 

マダムゆり子の森夜くんに対する「変わってしまった…もう息子は赤ちゃんではないんだ…」ということが受け入れられず、地獄の底から延々とつぶやいて成仏できない魂のようになっているのか…と想像をかきたてられ、不気味に感じてしまうのです。

 

これはマダムゆり子だからこそ、そうした雰囲気になるのでしょう。

単なるbotの台詞を増やしていない怠慢なbotというイメージではなく、マダムゆり子の魂を延々と語り続けるbotというイメージになっているのです。

 

しかし、あー民には言葉は不要だと思います。

ひとまずこのアカウントをご覧いただけたら、きっと私が感じたものが伝わるでしょう。

 

マダムゆり子(twitter bot)