子供を家で留守番させていたので、講座の中でも最も誰かに教えてもらいたいと考えていたキャラ作り講座「立て!キャラ!」だけ参加させていただきました。
中村珍先生の講座に関するサイトはこちら→penk -Pen and Ink
私は「レズと七人の彼女たち」を読んで、キャラが立っていて読むほどにどの女性にも胸がときめいてくることから、講座に興味を持ちました。
私はとくに万寿美さんに胸がときめいてしまいました。
「おつぼね!!!」を描く時にもあらかじめキャラの設定はかなり掘り下げて、どういう環境でどんな人生を送ってきて今があるのか…というのを考えてきました。
「お局様」になってしまうにはそれぞれ事情や環境があるわけです。
その結果、ある状況や環境にお局たちを放り投げることで「勝手に動き出す」ということになり漫画が仕上がっていきました。
ただその方法がそれで合っていたのか、もっと何か面白くする方法はあるんじゃないのか?何かが足りないのではないか?と疑問がわき、漫画の制作方法について暗中模索をしている状態でした。
そうした中で、中村先生が直接教えてくださるマンガ教室が地元仙台で行われることになり、参加を申し込みました。
講座の内容は詳しくは書きませんが、その場で作成した2人のキャラをひたすら掘り下げるワークを行いました。
これが自分でも考えていた以上の深い深い掘り下げ方で、自分が自分でつくったキャラに取材するかのようにひたすら対話をするような流れでした。
荒木飛呂彦先生もこちらの本でキャラクターの身上調査書を作成される流れについて詳しく書かれていますね。
講座中、その場で考えただけの2人のキャラなのに、どういう人間かを掘り下げていくと、「この2人がもしこういう状況で出会ったらどうなるだろう?」と考えただけで、勝手にキャラが動き出してストーリーが出来上がっていく様子が簡単に浮かんでしまいました。
最近の私はマンガをかく上で、話をつくることや話しのつじつまをあわせること、コマ割の演出方法にばかり思考が向いていて肝心な「キャラがどういう人間か」ということをあまり重視していないということを自覚しました。
そのキャラには24時間の過ごし方があり、さらに1年間の過ごし方がある。
それを全部話せるほどにキャラを知ること。作り込むというよりは、そのキャラがもとからどっかの世界に存在していて、その人のことを知るという感覚に近いように思いました。
私はマンガonWebで毎年開催されている「ネーム大賞」というネームで投稿できるマンガのコンテストに応募しておりますが、4回目の応募でもまったく最初の選考すら残らない状態で「どうしたら先ずはそこに残れるんだろう…」と何をどうしたらいいか解らない状態でした。
魅力的なキャラをつくることをテーマに習作として応募しているつもりでしたが、まったく魅力的に描けていないことをようやく客観視できました…。魅力的も何も、私がそのキャラのことを知らなすぎるから魅力を伝えられなくて当然というか…。
今回受講した時間は40分程でしたが私の悩みに一筋の光明が差し、マンガを描く悩みがひとつ解消されて、楽しみがまたひとつ増えた瞬間だったと思います。
マンガの描き方に悩む方、描いてみたいけどどうしたらいいのかさっぱり解らない方にはぜひ受講してみてほしいなと思いました。料金もかなり良心的です。
中村先生、貴重なお時間をありがとうございました。
そんな橋にも棒にも引っかからなかった今回の投稿作