トウフ系

メガネ男子が大好きです。会社にいる謎の権力者お局様をネタにした単行本「おつぼね!!!」があさ出版さんより出ました

細美武士さんが大好きな理由

SWITCH VOL.28 NO.7 JUL.2010

 

私がいま一番大好きなミュージシャンは細美武士さんだ。

武士という文字を見ると「ブシ」よりも「タケシ」と自然と読むくらい好きだ。

 

はじめてELLEGARDENの曲を聞いた時は「なんかちょっと気になるな」程度だったけど、今となっては私にはなくてはならない存在だ。

 

私のプレイリストには細美さんというリストがある。単純にELLEGARDENとtheHIATUSの曲が全部入っているだけのプレイリストだけれど、私は嫌な事があったときにこのリストをかけるだけで気分がよくなる。

 

それくらい細美さんが大好きだ。

 

細美さんのウソがつけなさそうでちょっと不器用な熱い少年のような所が好きだ。

 

MCしながらギターの裏でコカンをもじもじいじっているのを見て、きっと彼は小学生の頃からあまり変わらない少年のままの心を持っているのだろうな…なんて思ってさらに好きになった。

 

ここまで好きになったのにはひとつのきっかけがあります。

 

ほそみさんが好きになったきっかけ

それは今から8年くらい前、まだ息子が赤ちゃんでうちの車がトヨタのコロナというごく普通のセダンだった頃。

私は平日の日中、国道4号線を車で走っていた。

斜線変更しようとウィンカーをだし後続車を確認し、斜線を変更。

 

宮城県は車のマナーが悪いことで有名な地域で、このウィンカーを出したときに後続車がスピードをあげて「絶対入れないぞ」みたいな危険な運転をするヤツが結構いる。

 

この時もそうだった。

 

私が入ろうとする車線の後方にいる軽自動車は猛スピードで私を入れまいと追いかけてきた。

 

しかしながら結構距離があったため、とくに危険な様子もなく車線変更が出来た。

その後、その軽自動車は私を追いかけてクラクションを鳴らしてきた。

 

変なやつの前に割り込んじゃったな…と思ってバックミラーを確認すると、蛍光ピンクのジャンパーを着た石立鉄男風のオッサンが鬼の形相で私の車をにらんでいる…ような気がした。

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もしかすると進行方向が同じなだけで追いかけられているとは限らないと思って、近くのお店の駐車場に入るとピンクのジャンパーのオッサンはやはり追いかけてきた。

 

「いや、このピンジャンオヤジも店に用があったのかもしれない…」

と思ってそのまま住宅街に走り去ろうとすると、やはり追いかけてくる。

 

ウィィィィィン!というエンジン音をたてて、追いかけてくる。

 

とうとう信号につかまって停車していると、ピンジャンは車を降りてきて、私の車のドアをノックしだした。

 

恐怖だった。

 

後部座席には赤ちゃんが乗っている。

解決しようと窓をあけたりドアをあけて話し合いに応じてはいけないような気がした。

 

蛍光ピンクのジャンパーが私の恐怖心をますます大きなものにする。

 

信号が青になったのでピンジャンを轢かないように気を付けて発進した。

 

颯爽と軽自動車に乗り込みウィィィィイイン!とエンジン全開で追いかけてくるピンジャン。

 

私の何がそこまでピンジャンを怒らせたのかは今でもわからない。

 

次に信号で停まった時にまた何をされるかわからない…という恐怖が私の手を震えさせる。

 

いっそスピード違反で捕まってもいい、このピンジャンを巻けるなら…と思って私は逃げた。

 

あれは人生最初で最後のカーチェイス?だったと思う。

 

普段では発揮されないような集中力でスピードをあげてピンジャンを何とか巻いた。

 

人間、恐怖に心が支配されると手が震えて携帯がうまく操作できず警察電話する余裕もなくなってしまうものだと後から感じた。人の多い所に車とめて警察に電話でもした方がずっと安全だったのに…。

 

この時私が車で聞いていたのは、ELLEGARDENの「ELEVEN FIRE CRACKERS」というアルバムでした。

 

ELEVEN FIRE CRACKERS

ELEVEN FIRE CRACKERS

 

 

 

このロックな応援歌がなければ、きっと私はあんなロックな運転はできず、うっかりスピッツなんか聞いていた日にはピンジャンと会話をしてみようと車のドアをあけて空を飛んでいたかもしれない…。

 

いや、スピッツは好きですよ!

でもこの時ばかりは細美さんをはじめとするELLEGARDENに助けられたのかもしれないと思っています。

 

それが私が細美さんがもっと好きになったエピソードです。

 

命の恩人…いや、もしかしたら…戦友…かな。

 

 

さいごに

もしかしたら、単に顔とまるっこい後頭部と率直でウソのつけない人柄が超好みなだけかもしれません。

 

 

 

 

ELLEGARDEN BEST(1999~2008)

ELLEGARDEN BEST(1999~2008)